GoogleアナリティクスとサーチコンソールをSEOツールとして利用
SEOに関心を持つ場合はもちろん、WEBを管理されている場合は、Googleアナリティクスとサーチコンソールを利用されているでしょう。しかし、Googleアナリティクスとサーチコンソールの使い方をなんとなくで理解されいるケースもあるようです。一言でいえば、アナリティクスはページに訪れたユーザー行動の分析ツール、サーチコンソールはページに訪れる前のユーザーの行動や検索エンジンでの見え方を分析できます。
Googleアナリティクスとは、Googleが提供するアクセス解析ツールで、無料で使えます。有料版もあるのですが、基本的には無料版で十分です。Googleアナリティクスでは、以下のような登録したサイトのユーザーの行動に関するデータがわかります。
- 「サイトの訪問者数はどれくらいか」
- 「訪問者はどこから来たのか」
- 「使われたデバイスはスマホかパソコンか」
Googleアナリティクスを導入
Googleアナリティクスを導入する流れは以下の3ステップになります。
- Googleアカウントを作成(G-mail等Googleのサービスを利用中なら不要)
- Googleアナリティクスアカウントを作成(Googleアナリティクスに移動しGoogleアカウントでログイン)
- アクセス解析をするサイトのトラッキングコードを作成
◆Googleアナリティクスでわかること
ユーザー | サイトの訪問数(セッション数)やページビュー数等、ユーザーに関連する情報 |
集客 | ユーザーがどこから訪れたのかを知ることができます。(Google検索やFacebookの広告から訪れた等) |
行動 | ユーザーのサイトでの行動を確認できます。(どのページに最初にやってきて次にどのページをみて最後にどのページから離脱していったのか) |
コンバージョン | 会員登録や商品購入等、サイトの目標ページに到達したかを知ることができる |
Googleアナリティクスとサーチコンソールの違い
GoogleサーチコンソールはGoogle検索における検索の状況とサイトの問題点など「サイトに来る前の問題」を確認できます。GoogleアナリティクスはGoogle検索に限らず他の検索エンジンやWebサイトからの流入数、サイトに入ってからのユーザー行動など「サイトに来てから」の動向が確認できます。
サーチコンソール | アナリティクス |
具体的な検索キーワード | サイトへの流入(ダイレクト流入も含む) |
Google検索ででのクリック数、クリック率、平均掲載順位、表示回数 | セッション・PV等アクセスデータ |
他サイトからのリンク状況 | CVデータ |
検索場でサイトが抱えている問題点 | サイト内のユーザー行動 |
サーチコンソールは、Googleが提供しているインターネット検索の分析ツールです。Google検索キーワードの表示回数・順位の推移や、サイトが抱えている問題点などを確認できます。サーチコンソールはGoogle アナリティクスなどの解析ツールと異なり、ユーザーがどのキーワードで検索したときに、結果としてどのように表示されたかなど、サイトのアクセス前のデータを取得できるのが特長です。アクセス解析ツールでは、どのようなキーワードで検索されたかというデータを取得できないため、このデータはGoogleサーチコンソールでしか確認できません。
低品質とされるコンテンツをつくらない
検索エンジンが低品質と評価するコンテンツをつくらないことも必要です。過去に検索エンジンは、詐欺もどきの広告や、全く何の役にも立たないアフィリエイト、商品を売り込むことだけを考えているサイトなど、ユーザーにとって何の価値もないサイトが表示されていました。このようなコンテンツは低品質と判断されるようになりました。2011年の終わり頃から、ユーザーに対して全く価値を与えないサイトは、一気に検索圏外に飛ばされ、検索ユーザーが求める情報やノウハウを、非常に詳しく分かりやすく解説しているサイトが上位に表示されるようになりました。下記のようなSEO対策は評価を落とすことに繋がります。
- 被リンクだけの対策をする
- 内容のないページの量産化をする
- サイト内に重複コンテンツが大量にある
- 自作自演の内容の薄いサテライトサイトを作る
検索エンジンはコンテンツの内容を判断して検索結果の順位を判断しています。そして、キーワード別に判断基準を持たせ、なおかつ常に見直しが繰り替えされています。
「noindex」は検索エンジンから低品質サイトの評価をされないようにページのヘッダーに設置するSEOの手法の一つです。低品質なページとは検索クエリに対してインデックスに表示しても参考にならないようなページを指します。WordPressではカテゴリーやタグの2ページ目以降のページなどがこれに当たります。ページのタイトルが同じでページのインデックスになっているため情報が薄いとされてしまいます。重複コンテンツとされる可能性もあるため「noindex」としておくことがリスク回避になります。
2022年Googleは、AI を使って検索ユーザーのニーズにあうサイトを上位に表示させようとしています。このため検索ユーザーの意図(何かをしようと考えている事柄)や目的を考えて SEO を進めることが重要で、それは常に変化し続けます。
- 専門性(特定の分野についてのみ深く関わっているさま。高度な知識や経験を要求されること。)を重視したコンテンツが上位表示の可能性が高くなっています。ユーザー検索の意図を考慮し、オリジナルのコンテンツを作ること。
- 質の高い被リンク(リンク元のサイトの品質や関連性などで評価される)を獲得する。企業サイトでは取引先等のサイトも関連性は高いとみなされているので有効性はあります。しかし、関連性があったとしても SNS からの被リンクは原則効果はありません(Google公表)。
- 変化に応じたサイトの運用をする。コンテンツの評価や被リンクの関連性は変更が加えられることもあります。変化に対応するサイトの運用に配慮することも大切です。
信頼されるコンテンツを作る
検索エンジンは、ユーザーの求める役に立つ情報を優先して表示しようとしています。このためコンテンツには以下の E-A-T の含まれたコンテンツであることが求められています。
- 専門性(特定の分野についてのみ深く関わっているさま。高度な知識や経験を要求されること。)を重視したコンテンツが上位表示の可能性が高くなっています。ユーザー検索の意図を考慮し、オリジナルのコンテンツを作ること。
- 質の高い被リンク(リンク元のサイトの品質や関連性などで評価される)を獲得する。企業サイトでは取引先等のサイトも関連性は高いとみなされているので有効性はあります。しかし、関連性があったとしても SNS からの被リンクは原則効果はありません(Google公表)。
- 変化に応じたサイトの運用をする。コンテンツの評価や被リンクの関連性は変更が加えられる場合もあります。変化に対応するサイトの運用に配慮も必要です。
E-A-T とは次のようなコンテンツを指していますが、具体的なものではなく、対策は難しいといえます。
Expertise(専門性) | コンテンツがそのジャンルで優れた知識や経験スキルを持っているか |
Authoritativeness(権威制) | コンテンツがそのジャンルでどれくらい認められているか |
Trustworthiness(信頼性) | コンテンツが信用できるものか |
これらは、情報の発信が誰であるか、発信者が企業であればどんな企業なのかなども含まれます。また信頼性を得るには情報の根拠や経験によるものなのかで表現できることもあります。
※YMYL とは Your Money Your Life の略でお金や生活にかかわるジャンルのことです。
★ ユーザーが検索したキーワードにコンテンツ(ページの内容)が合っているのか
★ E-A-T と YMYL 指標に沿った情報になっているか
SEOに強い有料WordPressテーマ
WordPressテーマには、テーマディレクトリからダウンロードして利用できるものの他に、無料で公開されているもの、WEB制作会社等から販売されているものがあります。有料テーマを利用するメリットには以下のものがあります。
- 無料テーマよりもSEOが強い
- デザイン性が高くなる
- 業種・目的に合ったテーマを選びやすい
- カスタマイズをしなくても使える
- プラグイン・ウィジェットの機能が充実している
- 記事の装飾機能が充実している
- 記事の作成に集中できる
wordpress.org で公開されているテーマは無料で利用できることが魅力ですが、カスタマイズやプラグインの導入などが必要です。その点有料テーマはカスタマイズの柔軟性やプラグインを利用しなくても十分機能をもたされているので、関連のスキルを学習することなくサイトの運用を開始できます。
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